土曜も働く薬局薬剤師が、AIで副業を本気化した話

この記事でわかること
  • 毎週土曜出勤の薬局薬剤師が、なぜ副業を本気にしようと思ったか
  • AI(Claude Code)が薬剤師の働き方をどう変えたか
  • 2026年に開業届を出した3つの理由
  • 副業を本気にしたい薬剤師が選ぶべき働き方

「このまま土曜と日曜の一部を、ずっと会社に捧げ続けるのか?」

そんな漠然とした不安が、ここ数年ずっとありました。私は調剤薬局の管理薬剤師で、毎週土曜出勤、3ヶ月に1回くらいは日曜も出ます。夜勤はもうないけれど、休みは平日に分散していて、家族との時間が取りづらい。

そんな中、AIに出会いました。Claude Codeを使って業務を効率化したら、副業に使える時間と意識が一気に広がった。そして2026年、私は開業届を出しました。

これは、薬局薬剤師がAIをきっかけに「フロー型からストック型」へ移行中の、現在進行形の挑戦記です。同じように働き方に閉塞感を感じている薬剤師の方に、何かのヒントになれば嬉しいです。

フロー型(働いた時間で稼ぐ)からストック型(積み上げた資産で稼ぐ)への移行を示す概念図
図1: フロー型からストック型への移行イメージ
この記事を書いた人
  • 大学病院レジデント3年→地域中核病院→調剤薬局
  • 現在は調剤薬局で管理薬剤師として勤務
  • 5社以上の転職エージェントを利用
  • 2026年に個人事業主として開業届を提出
  • 詳しい運営者情報は「こちら」

       てつん

目次

毎週土曜出勤の薬局薬剤師が抱えていた漠然とした不安

結論から言うと、私が副業を本気にしようと思ったきっかけは「このままでいいのか」という、ずっと心の奥にあった違和感でした。

毎週土曜出勤、3ヶ月に1回の日曜出勤

調剤薬局で管理薬剤師として働いている今の私のスケジュールは、こんな感じです。

  • 平日5日勤務 + 毎週土曜出勤
  • 3ヶ月に1回くらい、日曜も出勤
  • 休みは平日に分散していて、家族と予定が合わない
  • 残業は少なめだが、店舗を離れられない時間的拘束が長い

「土日休みじゃない仕事なんて、薬剤師に限らずたくさんあるよね」と言われればその通りです。でも、子供が大きくなるにつれて「土曜の運動会、土曜の参観日に、毎回出られない」という現実が、じわじわとボディブローのように効いてきました。

てつん

病院薬剤師時代は夜勤も日直もあって、もっとハードでした。
あの頃から比べたら今は天国。でも、「縛られている感」は変わらなかったんですよね。

「フロー型」の働き方への限界

薬剤師の仕事は、典型的な「フロー型」のビジネスです。

フロー型というのは、働いた時間に対して報酬が発生する働き方のこと。逆に「ストック型」は、一度作ったものが資産として収益を生み続ける働き方です。

たとえば、こんな違いがあります。

働き方休んでも収入は?
フロー型薬剤師業務、時給仕事止まる
ストック型ブログ、不動産、株式投資続く

薬剤師は国家資格で守られていて、収入は安定しています。それは大きな強みです。でも、「働かなければ収入が止まる」という構造から逃れられない仕事でもあります。

子育て中に急に休みたい時、家族との時間を取りたい時、「働けない=収入が減る」という構造が、地味にプレッシャーとして効いてくる。これが、私が感じていた閉塞感の正体でした。

ちなみに、薬剤師の年収や働き方の構造については別記事で詳しく書いています。

4年続けたブログという「ストック型への小さな憧れ」

そんな閉塞感の中で、私は4年間ブログを続けてきました。「薬剤師ジョブマップ」というこのブログです。

正直、4年やってきて収益は微々たるもの。でも、辞めなかったのは、これが私にとってのストック型への小さな第一歩だったからです。

1記事書けば、それは資産として残る。薬剤師業務と違って、寝てる間も誰かが読んでくれる可能性がある。この感覚が、フロー型に縛られた日常の中で、唯一「自分の手で何かを作っている」と実感できる時間でした。

AIで業務効率化したら、副業の時間が生まれた

転機は2026年3月、Claude Code(AIエージェント)に出会ったことでした。

白衣の薬剤師がノートPCでAIツールと対話しながら業務改善を進めるイメージ
図2: 薬剤師がAIを業務改善・副業ツールとして活用するイメージ

コードが書けない薬剤師でも、動くアプリが作れた

Claude Codeは、自然言語で指示するだけで、コードを書いてくれるAIです。私はプログラミングの経験はほとんどなく、HTMLが少しわかる程度。それでも、自分のやりたいことを言葉で伝えると、動くツールが形になっていきました。

てつん

初めて自分の指示で動くアプリができた時、衝撃でした。
「これは、薬剤師の働き方を本当に変えるかもしれない」って。

業務改善の経験が、副業の自信になった

私が最初に取り組んだのは、勤務先の業務改善でした。会社にも事前に相談・報告した上で、社内でしか使わない範囲のツールをいくつか作ってみました。

※ここでは具体的な内容は伏せますが、いずれも業務範囲内の取り組みであり、患者さんの個人情報を個人で扱う副業ではありません。これは大事なポイントなので強調しておきます。

業務改善ツールを作ってみて感じたのは、こういうことでした。

  • コードが書けなくても、形になるものが作れる時代になった
  • 「効率化」は、自分の時間を取り戻す行為そのもの
  • このスキルは、本業以外でも価値を持つはず

つまり、AIを味方につけることで、薬剤師というフロー型の本業を続けながらも、ストック型の副業に挑戦できる土台ができたわけです。

効率化で生まれた時間を、副業に投資する

業務改善で生まれたわずかな時間と、AIを使えば自分にも何か作れるという確信。この2つが組み合わさって、副業に向き合う気持ちが一気に変わりました。

休み時間や夜の自由時間。今までボーッとSNSを見ていた時間を、副業の準備に充てるようになった。これは、AIに出会う前の私には絶対できなかったことです。

2026年、開業届を出した3つの理由

そして2026年、私は税務署に開業届を出して、個人事業主になりました。屋号はまだ決めていません。それでも紙を1枚出すだけで、自分のスタンスが大きく変わりました。

開業届を出した理由は、大きく3つあります。

STEP
4年続けたブログを「事業」として正式化したかった

4年間続けてきたブログ運営は、収益はまだ小さくても「事業」として真剣に向き合いたい活動です。開業届を出すことで、自分自身に対して「これは趣味じゃなくて事業だ」と宣言する意味がありました。

知り合いの個人事業主の方々と話す中で、「箱を作ると、何かを入れたくなる」という感覚が分かるようになりました。開業届という箱を作ることで、副業に対する本気度が自分の中で一段階上がったんです。

STEP
フロー型からストック型への本気の移行

2つ目の理由は、もっと根本的なものです。

薬剤師の仕事は安定しているけれど、フロー型の縛りからは逃れられません。ファイナンシャルプランナーや簿記の勉強をして、税金や事業の仕組みを理解していくうちに、「個人事業主としての視点」を持つことが、長期的な働き方の選択肢を増やすと確信するようになりました。

青色申告や経費計上のメリットを活かしながら、ブログ・HP制作・LINE構築といった自分のスキルを、少しずつ事業として育てていく。これがストック型への移行の第一歩です。

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AI時代に乗り遅れたくなかった

3つ目は、シンプルに「AI時代の波に乗り遅れたくなかった」ということ。

Claude Codeのようなツールを使えば、薬剤師という資格を持ったまま、IT領域での価値提供ができる時代になりました。これは、これまでの薬剤師の働き方では考えられなかった可能性です。

「薬剤師×IT」「薬剤師×AI」という掛け算は、まだ参入者が少ないブルーオーシャン領域。専門性を持つ薬剤師がAIを使いこなせれば、他の人には作れない価値が生み出せるはずです。

てつん

開業届なんて、紙を1枚出すだけ。本当にあっという間でした。
もっと早くやればよかったというのが、正直な感想です。

AIを味方につけた副業のリアル(現在進行形)

ここからは、開業届を出してから現在(2026年5月時点)までの、副業のリアルな状況を正直にお話しします。

今やっていること・これから取り組むこと

現在進行形で取り組んでいるのは、こんな感じです。

分野現状今後の方向性
ブログ運営4年継続中記事の質と本数を引き続き積み上げる
HP制作これから案件獲得個人事業主・小規模ビジネス向け
LINE構築勉強中LINE公式の自動化・配信設計
AI活用日常的に使用業務効率化のノウハウ蓄積

全部「これから」ばかりで、正直まだ大きく稼げているわけではありません。でも、「やる」と決めて動き始めたこと自体が、過去の自分との大きな違いです。

開業届を出してよかったこと・想定外のメリット

まだ開業して間もないですが、すでに感じているメリットがあります。

  • 経費を意識する習慣がついた:本やセミナー、PCの買い替えも「事業の経費」という視点で見られるように
  • 副業の時間が楽しくなった:時間を「投資」として捉えられるようになった
  • 本気で稼ぎたいという気持ちが固まった:逃げ道を断つ感覚
  • 家事按分など、生活と事業の関係を整理できた

正直、デメリットもあります

もちろん、いいことばかりではありません。

一番大きいのは「帳簿付けが面倒」ということ。勘定科目とか青色申告の細かいルールとか、薬剤師の業務とは全く違う領域なので、最初はとっつきにくい。

ただ、ここでもAIが助けてくれます。「これって何の経費にあたる?」みたいな質問にも、AIに聞きながら少しずつ慣れていけます

会計ソフトと組み合わせれば、想像していたよりは遥かに楽にできています。

てつん

正直、稼げる確信はまだありません。でも、続ける確信はあります。
4年ブログを続けてきた経験が、地味にこういう時に効いてきます。

薬局薬剤師が副業を本気にするための働き方の選択肢

「副業を本気にしたいけど、今の働き方じゃ時間がない」

この壁にぶつかる薬剤師は多いと思います。私自身、毎週土曜出勤の中で副業の時間を作るのは、正直しんどいです。だからこそ、副業を本気にするなら「働き方そのものを見直す」のが現実的な選択肢になります。

選択肢を3パターンで比較

働き方メリットこんな人に合う
残業少ない正社員 + 副業収入安定+本業評価も狙える本業の収入も維持したい人
派遣で週3〜4勤務 + 副業副業時間が大きく確保できる副業に本気で時間を割きたい人
時短正社員 + 副業育児と副業の両立が現実的子育て中で時間に余裕が欲しい人

私が一番おすすめしたい順番

結論から言うと、「残業少ない正社員 + 副業」から始めるのが、薬剤師には現実的だと私は思っています。

理由はシンプルで、いきなり派遣に切り替えると、本業の収入が一旦下がります。副業がまだ稼げていない段階で本業の収入を下げると、家計のリスクが上がる。だから「本業を維持しながら副業を試す」のが、まずは安全策です。

もう一つ、業務効率化のスキルを本業で活かせれば、本業の評価が上がる可能性もあります。AI時代の業務効率化は、薬局でも病院でも今後ますます重要になるので、これは思っているより大きなチャンスです。

土日休みの薬局を探すには「ファルマスタッフ」

「土曜出勤がつらい」「平日の自由時間を確保したい」という薬剤師の最初の一歩としては、ファルマスタッフが選択肢になります。

  • 土日休みの薬局求人が比較的多い
  • 残業少なめ・残業時間明示の求人が探しやすい
  • 面接同行など担当者のサポートが手厚い

私自身も過去に活用しました。詳しい体験談は別記事にまとめています。

派遣で副業時間をガッツリ確保するなら「ファルメイト」

「副業に本気で時間を割きたい」「週3勤務にしてでも副業時間を確保したい」という薬剤師には、派遣特化のファルメイトという選択肢もあります。

  • 派遣で時給が高め
  • 週3〜4日勤務の柔軟な働き方が選びやすい
  • 副業との組み合わせを相談しやすい

こちらも私自身が登録して試した上で、レビュー記事を書いています。

まとめ:小さな一歩から、フロー型を抜け出す

毎週土曜出勤の薬局薬剤師だった私が、AIに出会って副業を本気にして、開業届を出すまでの話を書いてきました。

振り返って思うのは、結局「小さな一歩を踏み出すこと」がすべてだったということ。

  • 4年前にブログを始めた
  • 2026年にAIを使い始めた
  • 2026年に開業届を出した

どれも、当時の自分にとっては「ちょっと勇気がいる」一歩でした。でも、振り返ってみると、その小さな一歩が積み重なって、今の選択肢に繋がっています。

薬剤師×AIは、まだまだブルーオーシャン。
動き始めるなら、早い方がいい。

もし「土曜出勤がつらい」「副業を本気にしたい」「AIを使いこなせる薬剤師になりたい」と感じているなら、まずは情報収集だけでも始めてみてはいかがでしょうか。

働き方を変えるなら、ファルマスタッフ(土日休み中心)とファルメイト(派遣で時間確保)、どちらも無料で登録・相談できます。

※本記事は筆者個人の体験に基づくものです。副業や開業届の手続き、税務処理については、最新の情報を税務署や税理士など専門家にご確認ください。記載の転職エージェントの情報は2026年5月時点のものであり、最新情報は各社公式サイトでご確認ください。

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