この記事でわかること
- レジデント修了後に年収350万→760万になった全キャリア
- 病院転職で陥った「×0.8計算」の落とし穴と対処法
- 薬局バイト経験が管理薬剤師の近道になった理由
- 転職エージェントを使うべき具体的なタイミング
- エリアマネージャーに昇格できた行動5つ
こんにちは、薬剤師ブロガーのてつんです。
この記事では、私がレジデント修了後に年収350万円から760万円になるまでの全キャリアを実体験から公開します。
結論から言います。レジデント → 中核病院 → 薬局管理薬剤師 → エリアマネージャーという順番で転職し、10年で年収が2倍以上になりました。
大学病院レジデント時代、ボーナスなし・時給1800円で年収350万円。日曜日は生活費のために薬局でバイトをしていました。そのバイト経験が後の薬局転職で「保険薬剤師の勤務経験」として認定され、初年度から管理薬剤師になれた。伏線が回収された瞬間でした。
転職を考えているレジデントの方、病院薬剤師の方に、リアルな数字とともに伝えます。
私の年収推移(実数公開)
まずは結論となる年収推移から公開します。ここまでの10年間で、転職のたびに年収を大きく動かしてきました。
| 時期 | 職場 | 年収 |
|---|---|---|
| レジデント3年間 | 大学病院 | 350万(ボーナスなし・時給1800円) |
| 転職1回目・3年間 | 中核病院600床 | 最終530万 |
| 転職2回目 | 薬局・管理薬剤師 | 650万 |
| 薬局5年目現在 | エリアマネージャー | 760万 |
同年代の病院薬剤師の年収と比較しても、10年で2倍以上という伸びは大きい方だと思います。薬剤師の年収は勤務先で大きく変わることを、身をもって体感してきました(薬剤師の年収は勤務先で決まる件でも解説しています)。

なぜレジデント修了後に地元の病院へ転職したのか
大学病院に残る選択肢もあったが、都会の生活コストで貯金がゼロ。実家に戻ることで生活を立て直し、結婚資金を貯める決断をした。
大学病院のレジデントを修了したとき、そのまま残る選択肢もありました。でも私は実家に帰ることを選びました。理由はシンプルで、都会での生活が経済的にきつすぎたからです。
手取り月20万、家賃8万。物価が高い都会で貯金はほぼゼロでした。日曜日は疲れた体を引きずって薬局バイトをしていた時期です。「ちゃんと貯金して、結婚したい」という気持ちが強くなっていました。
実家近くの中核病院600床に転職し、生活コストが下がって初めて貯金ができるようになりました。3年かけてしっかり貯金をして、結婚することができました。ちなみに、レジデントを経験するメリットについては薬剤師レジデントのメリット・デメリットにまとめています。

転職1回目で「×0.8計算」の落とし穴にはまった話
1回目の転職で痛い目を見ました。転職先は半官半民の病院で、採用基準が古くて融通が効きにくいところだったのです。
入職時に言われた一言が忘れられません。
正規職員と同じ業務をこなし、認定試験も合格し、3年間必死に働いてきたのに、給料は2年目相当。正直、かなりショックでした。認定薬剤師の取得過程については病院薬剤師の認定資格でも書いています。
ただ幸いだったのは、薬局長が事情を理解してくれたことです。翌年度は飛び級する形で、経験年数に応じた給料に引き上げてもらいました。自分で粘り強く交渉した結果ではありますが、これは運が良かった部分も大きいです。
転職エージェントを使っていれば、入職前に「レジデント経験の計算方法」を確認してもらえました。個人で転職活動をすると、こういう情報が事前に取れないんです。これが1回目の転職で学んだ最大の教訓です。
結婚してお金の重要性をあらためて実感した
結婚するとお金の使い方が変わります。将来の話をするようになり、子どもの話も出てくる。病院薬剤師の仕事は嫌いじゃなかったけど、年功序列で給料が上がる速度と、自分が必要とするお金の速度が合っていないと感じ始めました。
当時、薬局薬剤師は病院薬剤師より明らかに給料が高かったです。「病院に残れば生涯年収はそこまで変わらない」と言われていたけど、若いうちにお金を持つことの価値は生涯年収の計算では測れないと思っていました。
特に30代は住宅購入・子育て・教育費などお金が一気に必要になる時期。病院の年功序列では、その時期に年収が追いつかないリスクが大きいと判断しました。
薬局転職を決めた理由と、バイトが伏線になっていた話
レジデント時代の日曜日薬局バイトが「保険薬剤師3年以上」の経験として認定。初年度から管理薬剤師になれて年収が一気に650万円へ。
薬局転職を決めたとき、一つ有利な点がありました。レジデント時代に日曜日の生活費稼ぎでやっていた薬局バイトの存在です。
当時は純粋に生活のためでした。でもこのバイト期間が「保険薬剤師としての勤務経験」として認定され、かかりつけ薬剤師の要件である「保険薬局3年以上の勤務経験」に充てることができたのです。
薬局に転職した初年度から管理薬剤師になれたのは、このバイト経験があったから。管理薬剤師になれたことで年収は一気に650万円になりました。
エージェントバイトしていた経験、それ大きいかもしれません
転職エージェントのファルマスタッフに相談したとき、担当者にこう言われて驚きました。自分では武器だと思っていなかったものが、大きな武器だったわけです(ファルマスタッフの活用レビューでも詳しく書いています)。
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エリアマネージャーへの道(薬局4年目・年収760万円)
薬局転職から4年でエリアマネージャーに昇格し、現在5年目で年収760万円です。



私の考えを一番理解してくれている。
効率よくいつでも100%の力を出してくれている。
社長からはこう評価してもらえました。具体的にやってきたことはこういうことです。
- かかりつけ患者数を70人まで積み上げた
- かかりつけ薬剤師算定数を100件近くまで伸ばした
- 店舗の在庫管理を徹底して無駄なコストを削減した
- 加算を漏れなく取って店舗の売上に貢献した
- 経営を「コスト」ではなく「投資」の視点でとらえて動いた
「薬局薬剤師は出世がない」というイメージを持っている人も多いと思います。でもチェーン薬局では管理薬剤師→エリアマネージャーというキャリアがあります。経営に前向きに関わることで、病院の年功序列よりも早いペースで年収を上げることができました。
レジデント修了後の転職を考えている人へ、3つのアドバイス
10年の実体験から、これから転職を考えているレジデント・病院薬剤師の方へ伝えたい3つのポイントをまとめます。
① 転職エージェントを必ず使う
1回目の転職で私は個人交渉をして「×0.8計算」の落とし穴にはまりました。エージェント経由なら「レジデント経験の計算方法」を入職前に確認してもらえます。個人では絶対に聞きにくいことも、エージェントが代わりに交渉してくれるのが強みです。
② 薬局バイトの経験は必ず履歴書に書く
保険薬局でのバイト経験は薬局転職で大きな武器になります。かかりつけ薬剤師の要件に充当できるかどうかで、初年度の給料が大きく変わります。短期間でも期間を正確に書き出しておきましょう。
③ 若いうちの転職は年収を一気に動かせる
年功序列の病院にいると年収は少しずつしか上がりません。転職は年収を短期間で大きく動かせる数少ないタイミングです。「生涯年収は変わらない」という言葉を真に受けて動かないでいると、30代の一番お金が必要な時期を低い年収で過ごすことになります。
- レジデント経験は病院転職で評価されますか?
-
病院によります。臨床経験として正しく評価してくれる病院もあれば、私のように「臨時職員扱い」で×0.8計算される病院もあります。入職前にエージェントに確認してもらうのが鉄則です。
- 薬局バイトの経験は何年分必要ですか?
-
かかりつけ薬剤師の要件の一つは「保険薬局で3年以上の勤務経験」。
バイトを3年続ければ充足できるケースがあります。
詳しくはエージェントに相談してみてください。
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まとめ|レジデント修了後の転職で年収は大きく変えられる
最後に、この記事の内容を表にまとめます。
| 時期 | 年収 | ポイント |
|---|---|---|
| レジデント | 350万 | 日曜バイトが後の伏線に |
| 中核病院転職 | 最終530万 | ×0.8計算の落とし穴を経験 |
| 薬局管理薬剤師 | 650万 | バイト経験で初年度から管理薬剤師 |
| エリアマネージャー | 760万 | 経営視点で動いた結果 |
この記事のまとめ
- レジデント修了後、中核病院→薬局管理薬剤師→エリアマネージャーで年収760万円
- 病院転職の「×0.8計算」はエージェント活用で事前に回避できる
- レジデント時代の日曜薬局バイトが管理薬剤師の要件に直結した
- 若いうちの転職は年収を一気に動かせる数少ないチャンス
レジデント時代に生活費のためにやっていた薬局バイトが、薬局転職の武器になった。振り返ると、無駄な経験は一つもありませんでした。
レジデント修了後の転職を考えている方は、まずは無料でエージェントに相談することから始めてみてください。自分では気づいていない「武器」を、プロの視点から引き出してもらえるはずです。
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