今回は病院薬剤師のお仕事第三弾ということで夜勤業務についてまとめてみます。病院薬剤師にも夜勤はあり、回数や仕事内容、夜勤って眠れるの?という疑問にも答えていきます。
病院薬剤師の夜勤とは・・・
お薬を出すためには薬剤師が必要です。それは日中のみではなく、夜間も同様で夜間急に必要となった薬を病棟に払い出しています。病院によっては調剤室に看護師が入り、薬剤師が関与せず薬を持っていく病院も一部あるようですがほとんどの病院では薬剤師も夜勤を行っています。
夜勤の回数、時間は?
月1〜2回程度、病院によっては24時間労働になることも・・・
薬剤師の夜勤は1〜2人で行われることが多いですが病院の規模によって変化します。大学病院のような大きな病院では2名が一般的でしょう。小さな病院では1人で夜勤を行います。そのため1ヶ月に何回夜勤を行うのかは薬剤師の人数に依存しています。薬剤師の人数は、「病床数/20」程度と考えられているため約600床程度の病院であれば30人程度。つまり1人夜勤の病院では月1回程度、2人夜勤の場合は月2回程度の頻度で行っています。時間も病院によって違います。私が経験した大学病院では「17時〜翌日の朝9時」中規模病院では「朝8時30分〜翌日朝8時30分」までであり、病院によって大きな違いがあります。大学病院に比べて中規模の病院の方が仕事内容が少ないですがさすがに24時間労働はしんどかったですね。夜勤明けは休みになりますが、翌日は朝から出勤します。月曜から夜勤を行うと1週間とっても辛かった経験があります。
夜勤で何をしているの?
基本は調剤業務です!
夜勤で薬剤師は病棟で急に必要となった薬を調剤しています。鎮痛薬や眠剤等患者の状態に合わせて処方される薬剤は夜間急に使用することも多く、調剤が必要です。また日中手術を行っている先生が夜間ゆっくり入院患者の薬を処方することも少なくありません。そういった薬剤を調剤し病棟へ払い出しています。さらに、緊急入院があるとその患者の薬も調剤する必要があります。注射が必要になった場合は注射薬ももちろん払い出します。救急外来を受け入れている病院であれば救急外来患者の処方薬を調剤し、服薬指導も行います。その他医師や看護師からの薬に関する相談や質問を全て受け答えしています。時には21時すぎまで夕ご飯が食べられないことや食事中に呼び出されることもあるため夜勤メシに汁物や麺ものはNGです。
夜勤って眠れるの?
眠れます!ただ熟睡はできないことが多いです。
夜は23時ほどになると医師も休みに入る時間なので処方が落ち着いてきます。薬を全部病棟へ送ることができればそこからは自分の時間です。寝るもよし、勉強するもよし、自分の残っている仕事をしている人もいます。あとは夜間救急がどの程度来るか、看護師や医師からどの程度質問、電話が来るかによってまとまって眠れるかどうかが決まります。地域のお祭りが開催されている時はアルコール中毒や転倒による打撲、骨折も多いので眠ることができません。季節の変わり目やインフルエンザシーズンも夜間救急が多く眠れないですね。そのような特別な時期を除いても2〜3時間に1回は看護師や医師から電話がかかってくるのでまとまって眠れないことがほとんどです。ただ本当にたまに(年1回程度)5時間程度まとまって眠れることもあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。薬剤師の夜勤は24時間労働になることもあり、体力や精神的にも疲れる仕事です。熟睡できないので夜勤明けは1日中眠たくなかなか行動できない人も多いと思います。しかし、翌日からはまた朝から仕事なので、少ししかない平日休みをアクティブに過ごそうとする薬剤師もいます。その他薬剤師は土日出勤も存在しており、月に1回程度土日のどちらかは病院に出勤するケースもあります。日々地域の皆さんや病院に入院中の患者さんのために奮闘している薬剤師のことを頭に浮かべ、祭りでは病院のお世話にならないように楽しんでくださいね。
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