病院薬剤師のお仕事① ~病棟薬剤管理指導~

病院薬剤師の仕事内容をまとめてみました! 今回は病棟薬剤管理指導についてです。この記事を読んでもらうと病院薬剤師がいったいどんな仕事をしているのか詳しく理解することができます。

これから就職活動する薬学生やこれから薬剤師を目指す高校生などに参考にしていただければと思います。また、夜勤の回数や夜勤の内容等病院薬剤師を経験したからこそわかる情報についても記載しようと思っていますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。

では、行ってみましょう!!

目次

病棟薬剤管理指導

入院中の患者さんに週1回面会をし、薬についての説明、副作用の確認

1病棟につき薬剤師1~2名配置され、病棟の患者全員の処方内容を確認していきます。だいたい1病棟40人くらいの患者が入院しているので、1日8人~10人の患者と面談をし、薬の説明や副作用の確認を行います。同時に看護師や医師から薬剤に関する質問対応をしていきます。

病院薬剤師は患者1人につき週1回面談をすることで約3500円程度病院へ利益がでます。そのため、1週間のノルマとして病棟の患者さん全員と面談を行います。そして薬をちゃんと内服できているか、副作用がでていないかを確認していきます。時には抗がん剤の説明を医師に代わって行うこともあります。

また、病院の薬剤師が残業する理由の多くは患者と面談した記録や注射及び飲み薬問わず使用中の薬剤の用法用量を病棟全員分確認しているためです。

新規入院患者の持参薬の確認、医師及び看護師へ報告

入院患者が持ってきた薬を鑑別し、カルテへ入力します。

患者によっては、ピルケースに1錠ずつ入れて持参される患者もいますが、薬の種類や数、用法用量をカルテへ登録します。この登録を元に、医師が指示を出すため、薬剤師が入力を間違えると医療事故に結びつく可能性があるため、とっても神経を使います。

おくすり手帳があると、入院した患者がなんの薬を飲んでいたかが一目で分かるため、とっても役に立ちます。病院に入院される場合は必ず「おくすり手帳」を持っていきましょう。

医師や看護師、多職種を含めたカンファレンス(会議)への参加

週1~3回程度会議へ参加します。現在入院している患者の治療方針について共有したり、病棟で看護師が困っていることを共有したりしています。薬剤師はここで医師に薬の提案を行うことも多いです。

カンファレンスに参加することで患者の私生活事情や医師の治療意図を知ることができるので、患者に合った薬剤を提案するきっかけになります。

退院時処方内容を患者へ説明

患者が退院する際には退院処方について説明に伺います。近年では病院と院外薬局の架け橋の役割も行っています。医師は医師同士で紹介状を記載していますが、薬剤師も文書で入院時使用した薬剤・治療について記載をし、かかりつけ薬局へ情報提供を行います。かかりつけ薬剤師が病院の退院時カンファレンスに参加することもあります。

まとめ

いかがだったでしょうか。病院の中で薬剤師は縁の下の力持ちと言われます。患者に直接感謝されるのは医者や看護師が多いですが、皆さんが適切に治療を行えているかどうかを薬の視点から監視しているのが病院薬剤師です。もし自身が入院した病室に薬剤師が面談しに来たら、めんどくさがらずにお話をしてあげてください。

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